1.エステサロン業界の市場動向
市場規模は約10%ダウン、店舗数も減少傾向に
まずエステサロン業界の市場規模についてですが、2012年まで減少傾向が続きその後横ばいで推移しています。 店舗数については2012年までしかデータがありませんが減少傾向にあり、2008年から比較すると約10%ダウン、市場規模についても2008年〜2015年の間に約10%下落しています。 業界全体を見ても縮小傾向にあると言えるかと思います。
利用料金は一部を除いて増加傾向に
代表的なサービス項目ごとの一階の利用料金推移を見ると、痩身エステは減少傾向にありますが、フェイシャルや脱毛エステは増加傾向にあり、 全体的な平均利用料金は横ばいで推移しています。
エステの利用回数は減少傾向にあり
次に年間の利用回数を見てみると、痩身エステは抵抗なく減少傾向にありますが、その他のフェイシャル・脱毛エステは2016年に少し上昇しています。 この上昇傾向が一時のものなのか今後の流れとして定着するかは期間を設けないと判明しませんが、エステサロンの利用回数自体は少し減少傾向にあるようです。
検索キーワード候補から見る需要
エステサロンのホームページを訪れるユーザーはどんな情報を探しているのでしょうか? 検索キーワード候補から、ユーザーの求める潜在的な需要を掘り起こしてみましょう。 【Googleサジェストから取得分析】
検索キーワード候補数 | エステサロンを絡めたキーワード数は3,577個以上。ボリュームとしては中規模程度の部類に入ります。 |
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エステ+サービス | エステのキーワード内で最も多いのがサービス名との組合せです。例えばウェディング、痩身、たるみ、しわ、ニキビなど。 |
エステ+体の部位 | 次に多く見られるのが体の部位との組合せです。小顔、二の腕、足、ふくらはぎ、太もも、ヒップアップなど。 |
エステ料金 | 料金に関する項目も多く目に付きます。例えば平均価格、割引券、クーポン、回数券など。 |
エステ+地域名 | 地域名との組合せも多い方です。 |
エステサロンを軸にした検索キーワード候補は、サービス名や体の部位との組み合わせが多く、残りは料金に関する情報や地域といった具合に分かれています。 このことからエステサロン情報を求めるユーザーは、自分に必要なサービスを明確に認識しており、コンプレックスを解消したいという需要が伺え、また料金についても比較しながらエステサービスを吟味している姿が想像できます。
WEB予約は増加傾向にあり
リクルート美容センサス(ネイルサロン編)による調査によると、スマートフォンの普及に伴いWEB予約を利用する比率が電話予約を上回り、20代では60%以上、全体を見ても半数以上のお客様が活用されています。
2.ホームページ制作方針
オーナーがホームページに求める成果は、やはり新規顧客を増やすことにあると思います。そのために重要な考え方を確認してみましょう。
お客様はサービス内容と料金を比較されたい
前項の検索キーワードから浮かび上がるお客様像から想定すると、お客様は提供されるサービス、そしてその料金について吟味し選びたいという願望を持っているものと思われます。
従ってエステサロンのホームページでは、これらの情報を充実させることで、しっかりと比較対象となることが大切です。
サービス内容を1ページずつ説明する
例えばサービスメニュー1ページでリスト的に明示するのではなく、ウェディング、痩身、ヒップアップなど検索キーワードに対応出来るページを作ることで、目的を持ったお客様へアピールすることが可能です。
エステサロンでは、これが基本的なSEOになると思われます。
比較しやすく分かりやすい料金一覧
料金も比較対象となるので、分かりやすく体系的に伝えられるように努力すると良いと思います。
デザイン性でエステの雰囲気を伝える
適切にそのエステにあったデザイン展開をすれば、お客様が自分が受けるサービスに対しての期待感を高める効果につながります。 高級志向やアットホームな相談しやすい雰囲気、それぞれにあった雰囲気をデザインに取り込みましょう。
口コミ評価
第三者からの評価は、新規ユーザーにとっては大変影響のあるものです。 外部サイトに掲載される口コミが最も理想的ですが、自社サイトにも頂いた感想を掲載することで一定以上の効果を発揮するものと思われます。
クーポン券の発行
クーポン券の発行は新規顧客の獲得に有効ですが、既存の大手クーポンサイトを利用するだけでなく、自社発行のクーポン券もあると良いと思います。
ホームページを作る際は、訪れるユーザーの姿を想像し、ユーザーを満足させる解答を用意しつつ自社のアピールを乗せていくことが大切です。 次に期待するのは新規顧客がサービスに納得し再来店してくれることです。ここではリピーターを継続させるための考え方を確認してみましょう。
予約システムを導入し顧客サービスとする
電話予約だけでは営業時間しか対応できないので、ユーザーによっては不便に感じることも多いはずです。しかし、予約システムを導入すれば24時間受け付けることができますし、少数運営のエステサロンではサービス中に電話による中断ということも減少させることができます。 大手クーポンサイトなどで予約システムを使用している場合は、併用しつつシフトできるか試すことも有益だと思います。
SNSで定期的な情報発信
季節ごとの予防接種やワクチン、健康診断など、既存の顧客に対して有益な情報を発信することで来院サイクルを安定させることができると思います。
ホームページ上でお知らせとして表示させるだけでなく、SNSを利用しアクティブに顧客のデバイスに届ける工夫が必要です。
こういった流れが定着してくると、郵便物を削減できるのでコストカットにも期待が持てます。
エステ商品の紹介
やはりエステサロンにおいて、自社やおすすめ商品を販売することは大きな利益につながります。 またその商品が使い切る頃に合わせてエステの予約も入りやすいので、HP上でも積極的に紹介していきましょう。 Web販売も行うと良いかもしれませんが、それにより来店率が減っても利益が見込めるなら検討すべきだと思います。
既存の顧客の来院サイクルを安定させるには、まずホームページの活用率を向上させる、活用率を上げるために情報を充実させることが必要です。
そうすることで動物病院からのメッセージが届きやすくなり、効果が継続・安定しやすくなると思われます。
その為に、院内でもQRコード付き張り紙などでホームページの告知を積極的に行ってください。
3.ご提案!エステサロンのコンテンツ
ここまでを踏まえて、エステサロンのホームページに必要なコンテンツをピックアップしてご提案致します。
コンセプト
このコンテンツでエステサロンのコンセプト・特色、サロン写真などを紹介します。
提案型のトップページの場合、内容が少し重複しますが、こちらはより詳細なエステサロンについての情報を紹介する位置づけです。
エステメニュー
痩身や脱毛、部位に合わせたエステメニューを紹介するコンテンツです。メニュー項目は1ページずつ専用ページを作成し詳細にサービスをアピールするのがベストだと思います。
プライダル・産後など
お客様の状況に合わせたサービス説明ページを作成すると良いでしょう。これらはショットではなく複数回の来店を期待することができるため、エステメニューには入れず専用のカテゴリーで複数ページで構築すると良いと思います。(専用のHPを用意しても良いかもしれません。)
営業日時・アクセス
エステサロンの場所や駐車場の有無などを、地図や写真で伝えるコンテンツです。
アクセスルートや企業情報もこちらに掲載します。
お客様の声+口コミ
可能なら是非掲載したいのが、お客様の声をまとめたコンテンツです。
第三者の口コミを最終判断とする方は多いので、来院されたお客様にご協力頂くことが可能なら継続して掲載しましょう。
クーポン
自社発行のクーポン券をHPで配布することで新規顧客にアピールしましょう。リピーターにはキャンペーンなどでアピールすると良いかもしれません。
オンライン予約
WEB予約システム
若い世代(特に女性)では一般的になっているWEB予約システムを導入することで、 ユーザービリティ向上と業務改善が見込めます。 もちろんスマートフォンに対応したものをご提供します。
弊社では高機能で使いやすいRESERVA予約システムをお勧めしています。
その他
その他には、一般的なお知らせ、スタッフブログ、お問い合わせフォーム、サイトマップ、個人情報保護方針などを掲載すると良いでしょう。